象印NW-FB10と東芝RC-10ZWVの違いについて、メーカーを越えて圧力IH炊飯器を比較しました。
どちらも各メーカーのフラッグシップモデルとして多くの機能が搭載された5.5合炊き炊飯器ですが、比較してみた結果、「コンセプト」や「炊き分けメニュー」、「保温機能」「価格」など7つの面で大きな違いがありました。
自分や家族好みの食感でご飯を炊きたい、雑穀米など健康米をよく炊く、少しでもお手入れは楽にしたいという方には象印NW-FB10が良いですね。
一方、お米の銘柄や水の硬度に合った炊き方をお任せしたい、炊きたてのご飯が食べたい、設定画面の見やすさも重要、という方には東芝RC-10ZWVがおすすめです。
こちらの記事では、両者の違いと共通点を、1つずつ比較していきます。どちらの購入をしようか迷われている方はぜひ参考にしてくださいね♪
▼【象印NW-FB10】
▼【東芝RC-10ZWV】
他メーカーのハイエンドモデルとも比較してみたい方は、こちらの記事もどうぞ!
>>>炊飯器人気6メーカーを比較!タイガー・象印・パナ・日立・東芝・三菱
象印NW-FB10と東芝RC-10ZWVの違いを比較!
象印NW-FB10と東芝RC-10ZWVの違いを、以下の7点から比較しました。
- コンセプトと特長
- 炊き技と内釜
- 白米の炊き分け
- その他の炊き分けメニュー
- デザインとカラー展開
- その他の機能
- 価格
違い① コンセプトと特長の違い
東芝RC-10ZWVは独自の「真空技術」と釜の中心まで高温キープする「炎匠炊き」、「水の硬度へのこだわり」が大きな特長。
象印NW-FB10の大きな特長は以下の3つです。
- 釜内でお米を激しく舞い上げる「炎舞炊き」
- 自分や家族好みの食感で炊くことができる「わが家炊き」
- 高め温度の「極め保温」で40時間美味しさキープ
かまど炊きからヒントを得、お米を釜の中で縦横無尽に激しく舞い上げる「炎舞炊き」という独自技術で、一粒一粒まで甘みが際立つふっくらご飯を炊き上げます。
唯一無二のIHヒーター配置でかまど炎の揺らぎを再現!
一方、東芝RC-10ZWVの大きな特長は以下の3つです。
- 独自の熱対流で内釜を均一に高温加熱する「炎匠(ほのおたくみ)炊き」
- 内釜を真空状態にしながら炊飯し、お米の甘みを引き出す「真空αテクノロジー」
- いつもの水で美味しく炊ける「水の硬度調整」
業界トップクラス1420Wの大火力と独自の熱対流が特徴の「炎匠炊き」で内釜全体を高温で均一に加熱し、粒立って甘いふっくらご飯を炊き上げます。
画像出典:東芝公式サイト
また東芝RC-10ZWPは、内釜を真空状態にしてひたし・炊飯・保温します。
真空状態にすることで、お米の芯まで水がしみ込み、加熱でふっくら輝きます。
画像出典:東芝公式サイト
地域差のある水の硬度も調整し、いつもの水でもかたさと粘りのバランスが良い、甘みのある冷めても美味しいご飯を実現します。
違い② 炊き技と内釜
象印NW-FB10 | 東芝RC-10ZWV | |
---|---|---|
炊き技名称 | 炎舞炊き | 炎匠炊き |
内釜 | 豪炎かまど釜 | 備長炭かまど丸釜 |
内釜厚さ | 2.2㎜ | 釜底7㎜ |
内釜保証 | 5年間 |
象印NW-FB10は、6つの底ヒーターでお米を縦横無尽激しくに舞い上がらせる「炎舞炊き」で炊き上げます。
複数のセンサーを配置することで、ふきこぼれるギリギリまでの大火力で炊くので一粒一粒がふっくら。
内釜は、
- 発熱効率と蓄熱性が高い「鉄」
- 熱伝導率の高い「アルミ」
- 耐久性に優れた「ステンレス」
- 甘み成分と旨み成分を引き出す「プラチナコート」
が使用されており、「炎舞炊き」の大火力と対流の効率をアップする設計にもなっています。
保温の温度もセンサーで微調整。「極め保温」で、最長40時間もの間、最適な温度でうるおいを保ちます。
一方、東芝RC-10ZWVの炊き技は、大火力&熱対流の回転方向が切り替わる「炎匠炊き」です。
対流の回転を切り替えることで、釜全体を高温で均一に加熱。大粒ふっくらのご飯を炊き上げます。
内釜は、大きな対流を起こしやすい丸底釜で、内側はダイヤモンドチタン、外側は備長炭入り遠赤外線コートでコーティングされています。
画像出典:東芝公式サイト
遠赤外線は、波長が長く、熱伝導率が高いため、お米の芯まで熱が均一に伝わり、ふっくらとした食感の炊き上がりに。
前述のように、内釜を真空状態にすることで、しっかり水を吸ったお米に芯まで熱を加え、お米の甘みも引き出します。
保温時にも、独自の真空技術で内釜内の空気を追い出し密閉。最長40時間まで美味しく保温できます。
違い③ 白米の炊き分けメニュー
- 象印NW-FB10はかたさと粘りを選択可、「わが家炊き」は自分(家族)好みの食感に合わせられるのが魅力。
- 東芝RC-10ZWVはかたさと食感を選択可、「かまど名人コース」「銘柄炊き分け」で水とお米に合った炊き方ができるのが特徴。
象印NW-FB10 | 東芝RC-10ZWV | |
---|---|---|
白米食感炊き分け | 15段階(かたさ3段階・粘り5段階) やわらか・よりやわらか | 5段階(かたさ・食感) |
その他白米炊き分け | わが家炊き121通り 熟成炊き すしめし 冷凍ごはん お弁当 鉄器おこげ | 66銘柄炊き分け 甘み炊き(食感選択可) すしめし 冷凍用 お弁当 少量 ねらい炊き |
象印NW-FB10は、なんと121通りの組み合わせ(かたさ11通り×粘り11通り)からわが家の好みを見つける「わが家炊き」が搭載されています。
画像出典:象印マホービン公式サイト
ごはんを食べたら、炊き上がりの感想を選んで入力するだけ!
画像出典:象印マホービン公式サイト
また、「わが家炊き」とは別に、かたさと粘りの組み合わせで15段階の白米炊き分けができます。
画像出典:NW-FB10取扱説明書
このかたさと粘りの組み合わせにより、メニューに合った炊き方ができます。
画像出典:象印マホービン公式サイト
その他、白米炊き分けメニューとして、
- より軟らかなごはん
- 時間をかけて旨みを引き出す「熟成炊き」
- べたつきにくくほぐれやすい「冷凍ごはん」
- 冷めてもかたくなりにくい「お弁当用ごはん」
- 香ばしさを楽しむ「鉄器おこげ」
等もあります。
好みにもシチュエーションにも対応してますね!
一方、東芝RC-10ZWVでは66銘柄から選ぶ「銘柄炊き分け」ができること、「かまど名人コース」では5つの食感炊き分けができることが特徴です。
「かまど名人コース」は、東芝RC-10ZWVのおすすめかつスタンダードな炊き方です。
▼銘柄炊き分け66銘柄
画像出典:東芝RC-10ZWV取扱説明書
また、その他の白米炊き分けメニューとして
- 炊きたてのように美味しく食べられる「冷凍ごはん」
- 冷めてもかたくなりにくい「お弁当用ごはん」
- ひたし時間を長くとって甘みをアップさせる「甘み炊きコース」
- 少量を美味しく炊く「少量コース」
- ねらった時間に炊きたてを食べる「ねらい炊きコース」
などがあります。
違い④ 白米以外の炊き分けメニュー
象印NW-FB10 | 東芝RC-10ZWV | |
---|---|---|
白米以外の 炊き分け | 炊込み・おかゆ・金芽米 雑穀米(しゃっきり/ふつう/もちもち) 雑穀米がゆ・玄米・玄米がゆ・玄米熟成炊き 麦ごはん(ふつう/もちもち) 発芽玄米・分づき米(3分・5分・7分) 胚芽米・おこわ・無洗米 | 炊込み・おかゆ(全粥・五分粥) 雑穀米・玄米・玄米がゆ 麦ごはん・発芽玄米・分づき米・胚芽米 おこわ・無洗米 |
どちらも多くの種類のお米に対応しています。
象印NW-FB10の特長は、「玄米熟成炊き」があることと、雑穀米や麦ごはんで食感が選べることです。「玄米熟成炊き」は釜を1時間温めた後に炊くため、「玄米ふつう炊き」よりもやわらかく食べやすくなります。
象印NW-FB10では、おこわ・発芽玄米・分づき米・胚芽米が専用メニューにはなく、個別に設定が必要です。
画像出典:NW-FB10取扱説明書
よく利用する場合は、お気に入り登録できます。
東芝RC-10ZWVは、雑穀米などの「健康米」がシンプルに網羅されていることが特長です。
画像出典:東芝公式サイト
違い⑤ デザインとカラー展開
象印NW-FB10 | 東芝RC-10ZWV | |
---|---|---|
カラー | 濃墨・絹白 | グランブラック・グランホワイト |
操作部 | ||
サイズ | W26×D33×H23.5 | W25.3×D32.8×H24.6 |
ふた開き時高さ | 47.5cm | 44.1cm |
重さ | 8kg | 7kg |
画像出典:象印マホービン公式サイト/東芝公式サイト
どちらも角形、カラーはどちらも落ち着きのある黒系と白系。画面は大文字で見やすく、タッチパネルで直感的に操作できます。
特筆したいのは、東芝RC-10ZWVの
- 写真入りで見やすく選びやすい画面
- キーを使わないときは表示が消える
- 画面の色をブラックとホワイトから選べる
という点です。
どちらもトップパネルと中のフレームは凸凹なく平らで拭きやすくなっています。
画像出典:象印マホービン公式サイト
毎回洗うパーツは、象印NW-FB10が2点、東芝RC-10ZWVは3点です。
違い⑥ その他の機能
象印NW-FB10 | 東芝RC-10ZWV | |
---|---|---|
その他の機能 | 蒸気セーブ あったか再加熱 2次元コードコード表示 人工知能AI炊飯 炊き上げ圧力 Ag⁺抗菌加工 メモリータイマー4種 タッチパネルの感度調整 | タイマー予約4メモリー キーロック機能 画面色切替え スマホ連携 ガイド機能 |
象印NW-FB10では、
- 蒸気を80%カットする「蒸気セーブ」
- 年数が経っても買ったときの美味しさを保つ「人工知能AI」
- 水中に溶け出したあまみ成分をお米にしみ込ませる「炊き上げ圧力」
- 操作方法や取扱説明書がすぐにスマホで見られる「2次元バーコード表示」
といった機能があります。
「蒸気セーブ」は、レンジ台の結露を防ぐ、お子様やペットの熱傷リスクの軽減、つわり中の不快感軽減などに役立ちます。
一方、東芝RC-10ZWVでは、
- 操作方法を案内してくれる「ガイド画面」
- スマートフォン連携
- いたずらや誤操作を防ぐ「キーロック機能」
といった機能があります。
スマホアプリと連携することで、
・外出先から予約時間の確認や変更
・お好みに合わせて炊き方や設定を変更
などすることができます。
違い⑦ 価格
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象印NW-FB10と東芝RC-10ZWVの比較一覧表
象印NW-FB10と東芝RC-10ZWVを表でも比較していきます。
紹介しきれなかった細かい違いもチェック!
象印NW-FB10 | 東芝RC-10ZWV | |
---|---|---|
カラー | 濃墨・絹白 | グランブラック・グランホワイト |
最大容量 | 5.5合 | |
加熱方式 | 圧力IH | 真空圧力IH |
炊き技名称 | 炎舞炊き | 炎匠炊き |
保温/時間 | 極め保温/最大40時間 | 真空保温/最大40時間 |
内釜 | 豪炎かまど釜 | 備長炭かまど丸釜 |
内釜厚さ | 2.2㎜ | 釜底7㎜ |
白米食感炊き分け | 15通り+α | 5通り+α |
その他白米炊き分け | わが家炊き121通り | 66銘柄炊き分け |
高速炊飯 | 26~32分(特急最短13分) | 16~27分 |
エコ/無洗米 | 〇/〇 | 〇/〇 |
冷凍用/弁当用 | 〇/〇 | 〇/〇 |
おこげ | 〇 | ー |
液晶 | タッチパネル | |
スマホ連携 | ー | 〇 |
蒸気セーブ | 80% | ー |
洗うパーツ | 2点 | 3点 |
クリーニング機能 | 〇 | 〇 |
1回炊飯時消費電力 | 151Wh | 192.1Wh(エコ182.9) |
保温時消費電力/時 | 16.5Wh | 14.3Wh/h |
年間消費電力 | 81.2kWh(エコ炊飯) | 91.1kWh |
サイズ | W26×D33×H23.5 | W25.3×D32.8×H24.6 |
ふた開き時高さ | 47.5cm | 44.1cm |
重さ | 8kg | 7kg |
年間消費電力約80kWhを電気代に換算すると2480円/年、約90kWhだと2790円/年となります。
▼【象印NW-FB10】
▼【東芝RC-10ZWV】
象印NW-FB10と東芝RC-10ZWVはどっちがおすすめ?
ここまで
象印NW-FB10と東芝RC-10ZWVの違いと共通点をまとめた結果、
重視するポイントにより、おすすめの製品が変わります。
象印NW-FB10がおすすめの人
象印NW-FB10の魅力は、甘みが際立つふっくらご飯を炊き上げられること、炊き分けメニューが多く自分や家族好みの食感をとことん追求できることです。また、洗うパーツが少ないため、毎日のお手入れが楽にできます。
そのため、以下のような方には特におすすめです。
- 自分や家族好みの食感に合わせて炊きたい
- 粘りのある(粘りを抑えた)ご飯を食べたい
- お粥寄りのやわらかいご飯を炊きたい
- 雑穀米などの健康米も、食感にこだわりたい
- 玄米を食べやすい軟らかさで炊きたい
- おこげが好き
- 長時間、炊飯器で保温することがある
- できるだけお手入れ簡単な方が良い
- 蒸気セーブ機能を利用したい
▼【象印NW-FB10/濃墨】
▼【象印NW-FB10/絹白】
東芝RC-10ZWVがおすすめの人
一方、東芝RC-10ZWVは、真空テクノロジーで甘み旨みが深いふっくらご飯を炊き上げられること、お米の銘柄や水の硬度を考慮し自動で美味しく炊いてくれるのが特長です。また、タッチパネルが写真入りで見やすいです。
以下の方におすすめとなります。
- お米に合った炊き方を炊飯器にお任せしたい
- 炊きたてのご飯を食べたい
- もちもち感・しゃっきり感のあるご飯が食べたい
- 住んでいる地域の水の硬度が高い(各都道府県の水の平均硬度)
- 少量で炊くことも多い
- 写真やガイド案内でメニュー選びが簡単な炊飯器が欲しい
- ロック機能を使いたい
- リーズナブルな価格で、メーカーおすすめの炊飯器を使いたい
▼【東芝RC-10ZWV/ブラック】
▼【東芝RC-10ZWV/ホワイト】
象印NW-FB10と東芝RC-10ZWVの違いを比較!まとめ
象印NW-FB10と東芝RC-10ZWVの違いを、次の7つの点から比較しました。
- コンセプトと特長
- 炊き技と内釜
- 白米の炊き分け
- その他の炊き分けメニュー
- デザインとカラー展開
- その他の機能
- 価格
決め手となるのは
- 「自分(家族)好みの食感」にしたいか、「最適な炊き方をお任せ」したいか
- 食感の炊き分け
- 設定画面の見やすさ
- 価格
で、自分や家族好みの食感に合わせてご飯を炊きたい、雑穀米など健康米をよく炊く、少しでもお手入れは楽にしたいという方には象印NW-FB10が良いですね。
一方、お米の銘柄や水の硬度に合った炊き方をお任せしたい、炊きたてのご飯が食べたい、設定画面の見やすさも重要、という方には東芝RC-10ZWVがおすすめです。
購入を迷われている方の参考になりましたら嬉しいです^^
▼【象印NW-FB10】
▼【東芝RC-10ZWV】